豊葦原の瑞穂の国
神示の経過

 ことの始まりは、神仙思想(下記参照)を実践しているH氏から、先日「
 茅の輪に使用されてる材料が今回の新型インフルエンザに関係ある」との
 神示を受けたので、早急にそちのらのルートでも調べて欲しいとの話がある。


 犬鳴山に月参りのおり、九頭龍神社に参拝し、犬鳴大明神に「・・・今、
 世間を騒がせている、鳥インフルエンザ・豚インフルエンザそして新型イ
 ンフルエンザに、有効なものが、ありますか・・・」と先達されている霊
 能者を通じて伺いをたてて頂きました。
 犬鳴大明神が降臨されて、「この疫病には、茅の輪に用いる植物、葦(ヨ
 シ・アシ)の葉を除き、茎のみを燻し、それを砕きて、煎じて飲のむよう
 に・・・・」との神示が、この霊能者を通じて神示がありました。

 茅の輪伝説と茅の輪茶の成分等を調べることとなる。

 茅の輪は、ススキで作られているとの事で、入手しようとしたが、時期の
 問題で手に入らず困っておりましたが、豊葦原の瑞穂の国を思いだし、「
 葦なら幾らでも川原にある」と言うことで早々に入手し、言われた(神示)
 製法で、数種類作成し、お参りの際にどれが良いのかを判定して頂くこと
 になる。


 茅の輪伝説(下記)の通りであり、是非とも参拝をし、茅の輪についての
 願い事を須佐之男尊と蘇民将来に伺いを立て頂くことにしました。

茅および葦の成分
 参考までに、当方の調査による成分および効果の解説。

 イネ科の植物には、多く含まれている物質があります。
 それは、ケイ酸です。
 動植物の根幹をなすケイ酸、これの効果があるのではないのか!

 その他の成分については、特筆すべきものは、ありませんでした。
 花穂や根には、漢方薬になる成分が含まれています。(別記)

ケイ酸についての詳しい資料は
 「ケイ酸植物と石灰植物」高橋英一著 農文協発刊


 「作物にとってケイ酸とは何か」―環境適応力を高める「有用元素」
     (自然と科学技術シリーズ)



 生命のなかの「海」と「陸」
 ナトリウムとケイ素の生物誌 (のぎへんのほん)

茅の輪の由来

 茅の輪(茅草で作られた大きな輪)は、正月から6月までの半年間の罪穢
 (さいあい)を祓(はら)う。
 夏越しの大祓(おおはらえ)(6月30日午後6時執行)に使用され、そ
 れをくぐることにより、疫病や罪穢が祓われるいわれています。
 くぐり方は「水無月の夏越しの祓する人は、ちとせの命のぶというなり」
 という古歌を唱えつつ、左回り・右回り・左回りと、八の字を書くように
 三度くぐり抜けます。
 こうして、心身ともに清らかになって、あとの半年間を新たな気持ちで、
 迎えるのです。


 茅の輪の起源については、善行をした蘇民将来(そみんしょうらい)が須
 佐之男尊(すさのおのみこと)から「もしも疫病が流行したら、茅の輪を
 腰につけると免れる」といわれ、その後疫病が蔓延し、そのとおりにした
 ところ、疫病から免れることができたという故事に基づきます。

茅の資料

・稲科
・学名 Imperata cylindrica var. koenigii Imperata : チガヤ属
・川原や草原、野原で群生する。
・初夏、白い毛を密生した花を咲かせる。若い花穂を「茅花(つばな)」と
 呼ぶ。甘味があり食べられる。
・根は「茅根(ほうこん」と呼ばれ、利尿薬として使われる。
・端午の節句の「粽(ちまき)」は、茅萱の葉っぱで餅を包んだことからの
 命名された。



 学名:Imperata cylindrica var. major
 別名:ツバナ (摘花菜;茅花)
 花期:春5月頃,銀白色の動物の尻尾のような花穂を出します。
    それをツバナ (摘花菜;茅花)と呼び、噛むと甘い味がする



 チガヤ(Imperata cylindrica (L.) P.Beauv.)は、単子葉植物イネ科チガヤ
 属の植物である。
 細い葉を一面に立てた群落を作り、白い穂を出す。
 地下茎は横に這い、所々から少数の葉をまとめて出す。
 地上には花茎以外にはほとんど葉だけが出ている状態である。
 葉には細くて硬い葉柄があって、その先はやや幅広くなり、広線形。
 葉はほとんど真っすぐに立ち上がり、高さは30-50cm程になる。
 葉の裏表の差はあまりない。
 葉の縁はざらつくがススキほどではない。
 葉は冬に枯れるが、温暖地では残ることもある。
 この時期、葉は先端から赤く染まるのが見られる。初夏に穂を出す。
 穂は細長い円柱形で、葉よりも高く伸び上がり、ほぼまっすぐに立つ。
 分枝はなく、真っ白の綿毛に包まれていて、よく目立つ。
 河原の土手などでは、一面に繁茂する。
 この植物はサトウキビとも近縁で、植物体に糖分を蓄える性質があり、外
 に顔を出す前の若い穂は、噛むと甘い。
 地下茎の新芽も食用となったことがある。
 万葉集にも穂を噛む記述がある。
 花穂を乾燥させたものは強壮剤、根茎は茅根(ぼうこん)と呼ばれて利尿
 剤にも使われる。

神仙思想について

 養生・錬丹・方術といったいわゆる神仙術により神人・仙人になることを
 目指す思想。
 究極の目的は不老長生であり、のちに道教の中心的思想となった。
 神仙思想が山と結びつけられる理由は、気に満ち幽玄な環境をもつ山が修
 行に適していたことや、鉱物や薬草が豊富であったことであると考えられ
 る。
 ○ 歴史
 当初、神仙は神に近いもので、人間がなることはできないものと考えられ
 ていたため、人々はなんとかして渤海中の三神山(蓬莱、方丈、瀛州えい
 しゅう)に住むという神仙に会い、長寿の薬をもらおうとした。しかし秦
 代(BC221〜BC206)ころからは、修行をすれば人間でも神仙になれるとい
 う思想が生まれたため、それ以降は、様々な神仙術が生み出されることと
 なった。
 不老長生は古くから中国人の夢であり、多くの皇帝がこの夢を追い求め、
 手っ取り早い手段として丹薬を得ようとした。
 なかでも秦の始皇帝(BC259〜BC210)や漢の武帝(BC156〜BC87)の丹薬狂
 いは有名である。
 その背景にはペテン師まがいの方法により皇帝たちを扇動した方士たちの
 存在があった。
 晋代(265〜419)の葛洪(283〜343頃)が著した『抱朴子』には、当時の
 神仙思想の状況が記されている。なお、葛洪自身は役人であり、その外篇
 では儒教思想を扱っている。
 唐代(618〜907)には、道教が優遇されたことを反映し、皇帝や側近のみ
 ならず、士人に至るまで神仙思想が広く浸透した。 
 ○ 思想
1.養生術
 養生術は、辟穀(へきこく、穀断ち)、服餌(ふくじ、服薬法)、調息(
 呼吸法)、導引(柔軟体操)、房中(性技法)に分類される。
2.煉丹術
 煉丹術とは丹薬(仙薬・金丹)という不老長生の薬を得ようとするもので
 ある。いわゆる錬金術も、その目的は煉丹であった。
 最も古い煉丹術の書物は、後漢末期に魏伯陽が著したとされる『周易参同
 契』である。
 丹薬は、水銀や砒素を含んだ有毒なものであったため、それが原因で命を
 落とすものが少なくなかった。
 そのため、丹薬服用による外丹術の人気は次第に低下し唐代(618〜907)
 には、精神修養によって気を体内にとり入れ体内に丹薬を作り出すという
 内丹術に変わっていった。
3.方術
 方術とは禁呪(呪禁 じゅごん)、符? (ふろく)(神符)、齋? (さいし
 ょう)・科儀といった、神仙になるための技術・手続きである。
 それぞれ禁呪は「呪文」、符?は「お札」、齋?・科儀は「祈祷」により災
 難を逃れ、結果的に長生きしようというものである。
 方術には、自分のためだけでなく、呪いや鬼神の駆使により他人に悪影響
 を与える目的で使用される可能性もあった。 
                    (ウィキペディアより引用)

茅の情報

 チガヤ (イネ科チガヤ属:多年草:草丈 30〜70センチ:花期 5〜6月)
1.薬効
 吐血・喀血(かっけつ) せき・たん 黄疸 腎炎 むくみ(浮腫・水腫) 小
 便不利 血尿 鼻血(はなぢ) かん(疳)      
2.分布生育場所 日本全土の日当たりのよい乾いた原野、川原などに自生す
 る多年草 アジアの亜熱帯地方〜北アメリカに分布
3.科名:イネ科/属名:チガヤ属
4.和名:血茅/別名:ツバナ(茅花)/
  学名:Imperata cylindrica var.koenigil
  イネ科イネ属イネ(稲)
  イネ科ヨシ属ヨシ(葦)
  イネ科トウモロコシ属トウモロコシ(玉蜀?)
5.見分け方・特徴
 チガヤ(イネ科)は、地下茎は細長く、白色円筒形で節があり、横に長く
 のびています。
 これをかんでみると甘い味がします。茎にも節があり、そこには毛が生え
 ています。
 葉は根もとから生えていて、扁平な線形で、先は尖り、長さ20〜40セ
 ンチ、巾7〜12ミリ程です。
 茎葉は互生、基のところで、茎を抱き込むように鞘状となっています。
 花は、茎の先に葉が出る前に褐色の、花穂をつけますが、その後、自絹色
 の長毛をもったものになります。
 これをツバナといいます。このツバナはなめると甘い味がします。
 花序は長さ10〜20センチ、巾1センチぐらいの円錐状ですが、短い枝
 が主軸に沿って立っているので、単穂状にみえます。
 チガヤの地下茎は、甘味が強く、砂糖の原料になるサトウキビ属の近い種
 類に属します
6.採集と調整
 チガヤは、11月頃に根茎を掘り取り、水洗いしてから、ひげ根を除いて
 雨露のかからないところで陰干しにします。
 淡黄白色で太く新しいものが良品で、わらなどで磨かれている場合もあり
 ます。 これを生薬で、茅根(ボウコン)といいます。
7.薬効・用い方
 有効成分は、果糖、ブドウ糖、蔗糖、トリテルペンのシリンドリンほか。
 チガヤの根茎を乾燥した、茅根(ぼうこん)の水浸剤には、カリウム塩に
 よると思われる顕著な、利尿消炎作用があります。
 水腫(すいしゅ)、黄疸(おうだん)、腎炎(じんえん)、急性肝炎に用
 いられます。
 用い方は、1日量10〜20グラムに水0.5リットルを加えて、煎じな
 がら約半量に煮詰めたものをこして、1日3回食間に服用します。
 主に、虚弱者の利尿作用に適していて、茯苓(ぶくりょう)、猪苓(ちょ
 れい)、木通(もくつう)より効果がよいとされています。
 若い花芽(ツバナ)と花穂は強い止血作用を示し、出血時間と凝固時間を
 短縮します。1日量3〜9グラムを煎じて食後に服用すると鼻血、血尿、
 喀血の止血剤となります。
 さらに、生薬の生地黄(しょうじおう)、山梔子炭(さんししたん)など
 を配合すると、さらに効果が上がるとされています。
 民間では、鎮咳(ちんがい)や癇(かん)などに煎用しています。
 中国では、急性腎炎に用いています。
 急性腎炎の処方は、茅根(ぼうこん)15グラム、車前草(しゃぜんそう)
 9グラム、栗米鬚(りくまいす)15グラム、仙鶴草(せんかくそう)9
 グラム、鷹不泊(たかとまらず)9グラム、広東商陸(かんとんしょうり
 く)15グラムを、煎じて服用します。
 民間では、むくみに根茎とアズキを同量混ぜて煎じて服用。
 ぎょう虫駆除に花穂(かすい)を噛むと効き目があるとされています。
          (ウィキペディアおよび漢方薬サイトより引用)


葦(ヨシ)の情報

1.ヨシ(イネ科ヨシ属:多年草:草丈 〜3メートル:花期 〜10月 )

2.薬効
 胃炎(胃カタル) 吐き気 黄疸 小便不利 のどの炎症 鼻血(はなぢ)口渇
 き(くちかわ) 気管支炎(気管支カタル) 歯ぐきの炎症 腹痛

3.分布生育場所 日本全土の池、沼、川岸などに普通に自生する大型多年草
 新潟県上越市国府の片葉の葦(かたはのあし)
 科名:イネ科/属名:ヨシ属
 和名:葦/別名:アシ/キタヨシ/生薬名:蘆根(ろこん)/
 学名:Phragmites communis
 イネ科ススキ属ススキ(薄/芒)
 イネ科チガヤ属チガヤ(血茅)
 イネ科イネ属イネ(稲)
 イネ科トウモロコシ属トウモロコシ(玉蜀?

4.見分け方・特徴
 地下には、根茎(こんけい)が長く伸びて繁殖します。
 根茎は、細長く円柱形、多数の節があり、ひげ根が出ています。
 茎は、直立して、高さ2〜3メートルにもなり、中空です。
 葉は、やや青みのある緑色で、長広い線形で長さ20〜50センチ、茎に
 まばらにつき、葉縁がざらつきます。
 花は、8〜9ころに、茎頂に長さ20〜50センチの大型の円錐花序(え
 んすいかじょ)をつけます。
 花は、泥褐色で2〜4個の子花で、基部には白い長い毛がつき、数本の脈
 があり、穂の下は雄性、上は両性で、結実はしません。

5.採集と調整
 地上部の枯れる冬に、地下の根茎(こんけい)を採取して、天日で乾燥さ
 せます。
 これを生薬で、蘆根(ろこん)といいます。
6.薬効・用い方
 有効成分は、根茎にペントザン、アスパラギン、糖質など吐き気止め、む
 くみ、利尿、止血、消炎などに、蘆根(ろこん)1日量5〜10グラム、水
 0.4リットルを、半量まで煎じて、3回に分けて服用します。
 茶材として、消化不良、肝臓病、黄疸、むくみなどに、蘆根(ろこん)を
 適量煎じて、お茶のように飲みます。
 生の根茎を砕いて、生の汁を、吐き気や胃の熱をとる、尿意の調整などに
 飲みます。
 フグ中毒にも、根茎の生の汁や蘆根(ろこん)を煎じて飲用します。
 「本草綱目(ほんぞうこうもく・1590)」には、「消渇客熱、小便利を止
 める」、「反胃、吐逆で食べ物の通らぬもの」を治すによいとあって、の
 どが渇いて、小便の出が悪い、胃の調子が悪く、吐き気がある症状には、
 蘆根(ろこん)を煎じて飲むという
7.その他
 日本の開国神話の中に出ている日本国の美称、豊葦原瑞穂国(とよあしは
 らのみずほのくに)の葦原は、葦(あし)が、日本列島におおいかぶさる
 ように生い茂っている様子を記述した。
 名前の由来は、縁起かつぎで、長く伸びて用途があるものをヨシ(良し)
 として、短くて用途がないものを、アシ(悪し)とします。
 そこから、ヨシと呼ばれるようになりました。
 ヨシは、世界中の暖帯、温帯、亜寒帯と広く分布していますが、日本では
 ヨシ、セイコノヨシ、ツルヨシがあります。
 ヨシの筍(しゅん)は、少し苦味がありますが、タケノコと同じように食
 べられます。
 ヨシは、昔から薬用以外にも用いられていて、茎の細くて長い物を、揃え
 て「すのこ」、「すだれ」、「よしず」などに広く利用されてきました。
            (ウィキペディアおよび漢方薬サイトより引用)


 ご注意、漢方薬としての薬効を期待される方は、必ずお近くの漢方薬店にご相談の上ご使用下さい
 あくまでも、情報・判断材料の一つとして掲載しております。

葦・茅の仲間の話
 産経新聞 2009.0901に掲載されたイネの情報
産経新聞2009.10.22 掲載された葦の情報